僕は復業の1つとして契約している会社の経営にかかわる分野のマネジメントに携わっています。そのなかには、もちろん人事についてのマネジメントも含まれています。
そんな中で、よく人事担当者が採用面接や社員面談などでする質問のなかに「あなたの成功体験は?」みたいなことがあります。
よく人生は失敗の連続なんてことは言われていますが、いきなり「成功体験」っていわれても、たぶん大抵の人はなかなか出てこないですよね。
そこで、この記事では「成功体験」について次のテーマに沿って考えていきたいと思います。
・なぜあなたに成功体験が必要なのか
・成功体験は誰もがあり余るほど持っている
・大きな成功体験がない場合の面接面談対処法
・【成功体験10の具体例】小さな成功体験で自信をつける
この記事はこんな人におすすめ
- 成功体験が思い浮かばず、参考になる具体例を知りたい
- 成功よりも失敗ばかりしていて成功するイメージが湧かない
- 成功体験をうまく使って自分にもっと自信をつけたい
この記事は、全部で3,000文字ほどあります。
ちょっとボリュームが多めの記事で難易度も高いので丁度いいと思います。
「この記事を絶対に最後まで読み切る」と強く決めてから、読み進めてみてください。そして、最後まで読み切れた時にあなたは小さな小さな成功体験をします。
そのときの気分をぜひ感じてみてください。
なぜ成功体験が大切なのか?
自分に自信をつけるためには成功体験が大切とよく言われますが、成功を体験することによって具体的にどのようなポジティブな効果があるのでしょうか。
まずは成功体験がもたらす具体的な影響についてご紹介していきたいと思います。
成功体験で正のスパイラルを起こす
成功体験が大切な1番の理由は自分に自信がつつくことです。そして、自信がつくと余裕が出てきて、次の成功へもつながりやすい。
つまり正のスパイラルが発生するわけです。そしてこの正のスパイラルが継続して大きくなればやがてブレイクスルーが起こります。
これだけで、なぜそんなに成功体験が大切なのかは容易にわかりますよね。しかし、成功体験で正のスパイラルが起こるためには絶対的な条件があります。
それは、その成功体験によって「自分に自信が持てる」ということです。
「自分に自信が持てる」正しい成功体験をする
では、「自分に自信が持てる」成功体験とは具体的にどういったものがあてはまるのでしょうか?
【具体例】
たとえば、あなたが手がけている何かしらのプロジェクトがあり、リーダーもあなたです。
そのプロジェクトは、周囲の称賛を浴びて大成功に終わりました。
でも、あなたは名ばかりリーダーで本当に成功に貢献したのはほかのメンバー達です。
これでは、あなたは何の自信も得ることはできませんよね。そればかりか、周囲の評価と自分の評価にギャップが生まれてしまい、結果的には余計に自信は失われていきます。
つまり「自分に自信が持てる」成功体験とは、自分が成功できるように、そこまでの道のりをしっかり描き、それに向かって行動をした結果として訪れた成功体験のことなのです。
自信をつける為に成功体験が必要な心理学的な根拠
著名な心理学者のバンデューラは「自己効力感」という言葉を使い、その人生にもたらす具体的な影響を次の通り示しています。
- 良好な人間関係をきづくことができる。
- 行動を開始し、継続することができる。
- トラブルや逆境を乗り越えることができる。
- 自分の感情や行動を上手くコントロールすることができる。
「自己効力感」とは
ある課題・行動を自分が達成できるかに対する自信
またバンデューラは、自己効力感を高めるためには達成経験を得ることが最も重要で、そのほかにも他人の達成経験を観察する代理経験、他人からその能力を言語化して評価してもらう言語的説得などをあげています。
こちらの記事では世界的偉人の成功体験をご紹介しています。
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自己効力感については、こちらの書籍が子育てに限らず、自己効力感についてわかり易く理解する一助になるかもしれません。
成功体験は誰もがあり余るほど持っている
自分には具体的な成功体験がないと思っている人もいるかもしれませんが、それはおそらく間違っています。
成功体験はいつでも誰でも起こせますし、誰もがそれまでの人生において体験しています。
人生は成功体験の積み重ね
どちらかといえば、「人生はの失敗の積み重ね」とかいわれますが、これも正しいとは思います。
ただし、同じくらいの数の成功の積み重ねでもあります。
心理学的に、人は成功を求めるよりも失敗を回避しようとする本質があるため、どうしても失敗に意識がいきやすいのですが、実は毎日は失敗と同じくらい成功の積み重ねなんです。
【具体例】
もし、今日あなたが営業で歩き回っていて、たまたま転んでしまったとします。あなたはたった1回足を出すことに失敗したことで、今日は転んでしまったという大きな失敗体験が頭の中に残ると思います。
でも考えてみれば、それまでに何度も何度も足を前に出すことに成功しているわけです。このことについては全く意識しないですよね。
これは極端な例ですが、じつは考えようによっては誰でも多くの成功体験を日々積み重ねているということがわかります。
大きな成功体験がない場合の面接・面談対処法
ここでは成功体験を他人に話さなければならないシチュエーション、面接・面談などで使える具体的な対策法をご紹介したいと思います。
成功の視点をズラして話す
ここでちょっと話が戻りますが、誰でも成功体験を持っているといっても、例えば面接や面談などで対外的に自分の成功体験を話さなければいけない機会があるかもしれません。
そんなときは、自分のなかの小さな成功体験を話しても、なかなか相手にあなたの良さは伝わらないでしょう。
かといって、ウソの成功体験を話してもいくつか質問を返されれば、そんなものは簡単に見透かされてしまいます。
そんなときに、おススメの方法があります。
ココがおすすめ
成功の視点をちょっとだけズラしてやって結果以外のことにフォーカスした成功体験を話すことです。
結果は後からついてくるものですから、たとえ最高の努力と準備をしても結果が失敗に終わることは多々あります。
しかし、重要なことは結果が出るまでの準備に成功することです。
このことにフォーカスして話をしてみると、人事を評価する側からしても、あなたが優秀な人材だということは、すぐにわかると思います。
就職や転職を目指す方にはおススメの方法なので、まずは実践に備えて練習をしてみてください。
【成功体験10の具体例】小さな成功体験で自信をつける
ここでは、自分に自信をつけるために日常で簡単に手にすることができる、小さな成功体験の具体例を、いくつか考えてみたので紹介しておきます。
サクッと手軽に自分に自信をつけたい方は何も考えずに次のいくつかを試してみてください。
具体例①:この記事を最後まで読み切る
ここまで記事を読み進めてい頂いたあなたならもう達成は目前です。
この記事に最後までお付き合いいただき、小さな小さな成功体験を1つ獲得しましょう。
具体例②:決めた時間より前に起きる
朝決められた時間に起きるのは、なかなかつらいものです。
明日からちょっとだけ頑張っていつもの2度寝をやめるようにしましょう。
成功体験を獲得できると同時に、朝の貴重な時間を増やすことができてまさに一石二鳥です。
具体例③:テレビを見ない日や時間を決める
テレビやユーチューブなど、動画コンテンツの誘惑は日々増えています。
もちろん息抜きに楽しむのは大いに結構ですが、対してみたくもない番組をダラダラと見続けるのを明日から少しだけやめてみませんか?
ひとまずテレビを見ない曜日や時間を決めて、その時間を少しだけ自分の将来に投資する時間にあててみましょう。
具体例④:絶対に自分から挨拶をする日を決める
挨拶はする側もされる側も気持ちが良いものです。
「今日は絶対に相手よりも先に挨拶をしよう」と決めて、とりあえず1日達成を目指しましょう。
具体例⑤:日記・月記を欠かさずつける
なかなか難易度が高いですが、定期的に自分の人生を振り返ることは良い人生を育むうえでもとても大切なことだといわれています。
日記を毎日つけるのが難しい場合は、月に1回の月記かれ始めてみましょう。
<自分を振り返るのに役立つ記事>
具体例⑥:筋トレを続ける
筋トレやスポーツは健康にもポジティブな思考を育むためにもとてもおすすめです。
これははじめるまでのハードルがやや高いですが、習慣や趣味になってしまえば逆にやらないほうが気持ち悪いと思えるようになります。
自分に自信をつけるには、精神的にも身体的にもおすすめの方法です。
こちらの記事では手軽にできるトレーニングもご紹介しています。
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具体例⑦:本を1冊買って最後まで読みきる
本を読むことは頭の筋トレといっても良いかもしれません。
筋トレ同様、本を読みなれないうちは苦痛を伴う場合もありますが、読んでいくうちに理解力や論理的思考がどんどん鍛えられ、知識も増していきます。
世の中には本を読む人生と、本を読まない人生がある。といわれるほどです。
ぜひ読書を習慣にして、小さくはじめる大きな成功体験を手に入れましょう。
具体例⑧:月に1人新しい人との出会いをもつ
人とのコミュニケーションが苦手人は案外多いものですが、これは目標を設定してしまうと意外と淡々と達成できたりします。
苦手意識を持つ前にまずは実践してみると、自分の意外な一面を発見することになるかもしれませんよ。
具体例⑨:海外旅行の計画を自分でたてて実行する
これは旅行好きな人にとってはなんだそんなことと思うかもしれませんが、未経験の人にとっては国外への旅行は意外とハードルが高かったりします。
まだ海外旅行未経験の方が実行してみると、意外と大きな達成感が得られるお勧めの方法です。
具体例⑩:タバコ・ギャンブルをやめる
成功体験10の具体例のなかでこれが1番ハードルが高いと思いますが、その分やり遂げた時の達成感とそれにより得られる自信はかなり大きなものです。
たとえ達成出来なかったとしてものリスクはないわけですから、あきらめすに何度でも挑戦してみましょう。
また失敗した時には、その原因を考えるプロセスも重要になってきます。
こちらの記事では、日本の過去の歴史からその失敗の本質についてご紹介しています。
日常の何でもないことから、少し難易度が高いものまで順に並べてみました。
これは継続すればもちろんベストですが、たとえば「なんだか気分が上がらない」なんてときに思いだして不意にやってみてもOKです。
ポイントは、やるんだと明確に自分のなかで決めてから行動することです。
これによってあなたは自分との約束を守って、それがあなたの自信になるはずです。
まとめ
まとめ
- ・成功体験は自分に自信をもたらしてくれて、それが正のスパイラルを起こす。
- ・他力や運で拾った間違った成功体験は、逆に自信を失うことがある。
- ・人の性質は成功よりも失敗を意識しやすいが、小さな成功体験は日常にあふれている。
- ・大きな成功体験が無いうちは、結果以外にフォーカスした成功体験を話す。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここまで読んだあなたは、すでに小さな成功体験を1つ手に入れました。
おめでとうございます。