
投資で利益を得るために、欠かせない重要なものの1つには「情報」があります。
投資家は、自分が投資対象にしているものだけではなく、幅広い分野の情報に目を通しておかなければなりません。
投資している領域の深い情報はもちろんのこと、世界経済の動きを広く網羅的に知るための努力も欠かすことはできません。
一昔前であれば、この情報に関して機関投資家と、個人投資家の間には絶望的ともいえる歴然とした差がありました。
しかし近年では、個人投資家も様々なツールを駆使すればかなり機関投資家の情報網に近づくことができる環境が整っています。
そこで今回は、投資歴10年以上のKUMAJoeが、投資を行う上でぜひ知っておきたい様々な特徴をもったメディアを、その特徴やお勧めコンテンツとともに選りすぐってお伝えしたいと思います。
KUMAJoeの経歴についてはこちらの記事を参考にしてください。
この記事はこんな人におすすめ
- 投資初心者で、基本的な投資の情報源を体系的に知りたい
- 参考にしている投資情報源が多すぎて、イマイチ上手く使いこなせていない
- 自分の投資スタイルにあった、必要な情報源に絞って有効活用していきたい

もくじ
証券会社などのWebサイト
証券会社のWebサイトにログインすると、株式やFX、商品先物などの経済情報の他、政治関連のニュースも閲覧することができるようになっています。
その時点での世界経済に関係のある主要な情報を一通り手に入れることができます。
"SBI証券のWebサイトより引用"
証券会社によって提供する情報は様々です。
例えばSBI証券であればイギリスの通信社ロイターや日本の金融情報配信会社フィスコが提供する情報に無料でアクセスができます。
楽天証券ならロイター、フィスコに加えて、専用アプリ「iSPEED」を使うと、日本経済新聞社が提供している「日経テレコン(楽天証券版)」や3日分の日本経済新聞を無料で閲覧できます。
また、無料のポータルサイトの中でもYahoo! Financeなどであればスマートフォン用のアプリが提供されていますので、ちょっとした隙間時間で効率よく情報収集をすることも可能です。
雑誌・書籍
定期的に刊行される雑誌や書籍は情報の早さでは劣りますが、企業の決算データや財務諸表など過去の情報を収集するためには重要なツールです。
会社四季報
3500社を超える上場企業のデータをコンパクトにまとめた本で、名前の通り3、6、9、12月と四季ごとに発刊されます。
各社の財務や業績などの情報が一通り把握できるようにまとめてあります。
株式投資を行う際に買い時、売り時を判断する手法としては主に2つのアプローチがあります。
1つは、株価の変動をチャートにしたものを基にして買い時と売り時を見るテクニカル分析です。
もう1つは、企業の総合的な価値と現在の株価を比較して割安であるか割高であるかを分析して売買を決める「ファンダメンタルズ分析」です。
会社四季報はファンダメンタルズ分析を行う際に重要になるツールです。
経済専門誌
週刊ダイヤモンドや週刊東洋経済などは幅広い分野の基礎知識を得るのにも最適で多数のビジネスマンが購読している雑誌です。
「今さら聞けない」的な事柄を噛み砕いて説明してくれるので流行りに乗り遅れてしまった時などにも重宝します。
新聞
新聞は速報性の面ではネット媒体のメディアに劣りますが、長い歴史の中で培われてきた取材力に裏打ちされた情報の確実性や、出来事の一つ一つを掘り下げて伝える情報の深みでネットニュースよりも優ることが多いです。
日本経済新聞
経済に特化した新聞として特に経営層などに好んで読まれています。
派生したメディアとして日経ヴェリタスという個人投資家向けの投資金融情報専門紙もあります。
他の全国紙と比べて価格は高めですが、楽天証券の専用アプリを使えば3日分の日経紙面を読めるようになっています。
Wall Street Journal
アメリカのダウ・ジョーンズ社が発行する経済新聞です。
世界的にも高い知名度、強い影響力をもっています。
電子版は初回に限り3ヶ月間の料金を100円で購読できるキャンペーンが頻繁に行われており、この期間中は原文の英字版はもちろん、日本語翻訳版も読むことができます。
テレビ
映像や音声が多く視覚的に分かりやすく情報を伝えてくれるテレビも投資情報を得るために重要なメディアです。
ワールドビジネスサテライト
テレビ東京は多くの優良な経済番組をもっていて、その中でも知名度の高いのがワールドビジネスサテライト、WBSという略称でも知られている長寿番組です。
その日1日の国内外の経済ニュースを網羅して伝えてくれる他、企業や商品の特集コーナーも設けているので、将来伸びてくる、あるいは伸びしろのある投資対象を探す役に立ってくれるかもしれません。
地上波ではテレビ東京系列で、衛生放送ではBSジャパンでも放映されています。
Newsモーニングサテライト
ニューヨーク証券取引所の引け時間前後(サマータイムかどうかで終了時間が変わります)である朝5:45から放送が開始されますので、文字通り前日1日の経済ニュースを振り返るところから1日を始められます。
テレビ東京は有料放送も充実
テレビ東京の有料番組配信サービス「ビジネスオンデマンド」は、月額500円でWBSやモーサテの他、「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」などの人気ビジネス番組のバックナンバーも見放題になります。
パソコンの他、スマートフォンやタブレットでも視聴できますし、気になる企業の特集などはマイリストに登録しておけばいつでもどこでも視聴ができます。
"ビジネスオンデマンド、トップ画面より引用"
SNS
情報の早さではSNSはこれまで紹介してきたメディアの中では最も優れています。
何か重大な事件が起こった時に、現場にいる人が写真つきでTwitterに情報を上げてくれれば、それはどんな新聞社やネットニュースの一報よりも早くわたしたちのところに届きます。
米中間選挙 下院は民主党が過半数確保へhttps://t.co/x4ylNDVpg2
— 岡三マン (@okasanman) 2018年11月7日
ただし、迅速な反面、TwitterなどSNSの情報には不正確なものが含まれていることもあります。
著名個人投資家のツイートなどはとても参考になる一方、すべての情報を無条件に信じてはいけないことに注意が必要です。
まとめ
今回は様々な種類のメディアについて、その特徴やお勧めコンテンツをご紹介してきました。
・証券会社のサイトでは重要なニュースが一通り掲載されていますので、情報を網羅的に眺めることができます。
・書籍は速報性では劣りますが、企業の決算データや財務諸表など確定した過去の情報を入手するために便利です。
・新聞は取材力に優れているため、一つ一つの情報の確実性と深く掘り下げた情報を得るのには優れています。
・テレビは視覚的に分かりやすく情報を伝えてくれますので効率的に情報を入手することができます。
・SNSは速報性では他のどのメディアよりも優れていますが、すべての情報を鵜呑みにすることはできない点に注意が必要です。
投資で成功するためには情報が生命線になります。
それぞれのメディアの長所と短所を把握して、あるメディアの短所を他のメディアの長所で補っていくことで、収集する情報の幅広さ、深さ、早さ、確実さを確保していくことが必要です。
市場の空気感を読むには、VIX指数もぜひ参考にしてみて下さい。
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KUMAJoeこんにちはKUMAJoeです。 最近は専らビジネスの準備やこのKUMAJoe.Blog作成に打ち込んでいるKUMAJoeですが、実はこれまで10年以上、様々な ...
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