ジョギングやサイクリングの最中にお気に入りの音楽を聴ければ気分も上がって、運動をより楽しめますよね。
ただし、一般的なイヤホンは耳穴を完全にふさいでしまうので周囲の音が聞こえず、自動車や自転車、あるいは歩行者と接触してしまう危険があります。
そこで検討したいのが骨伝導ヘッドホン。耳穴を塞がないので周囲の状況にも気を配りつつ音楽を楽しめます。
もくじ
骨伝導ヘッドホンとは
音とは空気の波です。ふつう、耳で音を聴くときには空気の振動を鼓膜でキャッチして神経をとおって脳に伝えられます。
それに対して骨伝導ヘッドホンは、この写真のような振動部分が顎の骨などを震わせることで鼓膜をとおさずに脳に音を届ける仕組みになっています。
骨伝導ヘッドホンならではの仕組みによるメリットとデメリットを、実際の使用感とともに以下でご紹介していきます。
骨伝導ヘッドホンのメリット
メリット①:耳をふさがないので周囲の音が聞こえる
ジョギング中やサイクリング中に音楽を聴こうと思っても、ふつうのイヤホンをつけてしまうと後ろから近づいてくる車などの音に気づけず危険です。
骨伝導ヘッドホンなら音楽を聴いていても周囲の音は問題なく聞こえるため、お気に入りの音楽を聴きながらスポーツを楽しめます。
また、電車のなかなどで骨伝導ヘッドホンを使えば、駅や車掌のアナウンスを聞き逃してしまうこともありませんし、家で使っているときは電話やインターホンの音にも気づくことができます。
メリット②:音楽が自分にだけ聞こえる
骨伝導ヘッドホンは骨を振動させて音を聴く仕組みですから、空気の振動である音をほとんど外に出しません。
オフィスで仕事中に使っても周囲の人に音漏れで迷惑をかけることがありませんし、なんの曲を聴いているかを知られたくない方にも安心です。
メリット③:防水・防塵機能をそなえているものが多い
アウトドアで使われることを想定している製品が多いため、骨伝導ヘッドホンは防水防塵機能をそなえていることが多いです。
台所仕事中に使っていて水がかかっても故障の心配がいりませんし、お風呂に入っているときに使ってもいいでしょう。
また、砂浜など微細な異物の侵入が心配なシーンでも使えるところがメリットです。骨伝導ヘッドホンを購入・使用する際は、どの程度の耐環境性能を有しているかをチェックしましょう。
メリット④:密閉されていない
夏などで気温が高いときにヘッドホンをつけていると耳が蒸れて不快になることがありますし、耳のなかに差し込むイヤホンを長時間つけていると耳が痛くなることもあるでしょう。
骨伝導ヘッドホンなら夏でも快適に使えますし、長時間使っていても耳の穴が痛くなるということがありません。
骨伝導ヘッドホンのデメリット
デメリット①:音漏れがすることがある
骨伝導ヘッドホンは骨を振動させて音を出します。そのため、骨伝導ヘッドホンの振動部分にものが当たっていると、そこが振動して小さなスピーカーのような働きをしてしまう可能性があります。
具体的には、眼鏡をかけている人は、眼鏡のつると振動ユニットが触れてしまって音漏れが起こる場合があります。
デメリット②:側圧による圧迫感がある
骨伝導ヘッドホンは顎の骨に振動を伝えなければならないので、左右からの締めつけがやや強くなっています。
長時間使用していると圧迫されてだんだん装着している部分が痛くなってくる可能性があります。
快適に使うためには、きちんと自分の頭の大きさに合った商品を選ぶとともに、定期的に休憩をとったり、あるいは痛くなりにくいポイントを自分で探したりといった工夫が必要でしょう。
デメリット③:音質がよくない製品がある
骨伝導ヘッドホンと同価格帯のヘッドホンやイヤホンを比べると、音質では通常のヘッドホンなどのほうがすぐれている場合が多いです。
ただし、骨伝導ヘッドホンのなかにも音質のすぐれているものがあり、なかにはハイレゾ音源の再生にも対応した高音質モデルもあります。
骨伝導ヘッドホンにおすすめのシーン
耳をふさがないという骨伝導ヘッドホンの特性からは、いろいろな使い道が考えられます。ここでは骨伝導ヘッドホンを使うと便利なシーンをいくつか紹介します。
おすすめのシーン①:スポーツ中
骨伝導ヘッドホンのいちばん有効な使い方はこちらでしょう。
外の音がしっかり聞こえるのでジョギング中やサイクリング中に音楽を楽しんでいても危険が近づいていることが分かりますし、ジムでのトレーニング中ならインストラクターの声にも気づけます。
お気に入りの音楽と一緒なら、スポーツをこれまで以上に楽しめるようになるでしょう。
骨伝導ヘッドホンなら自転車の運転中にも使えます
自転車の運転中に耳のなかに入れるイヤホンを使っていると道路交通法違反になってしまう恐れがありますが、骨伝導ヘッドホンならその心配もありません。
骨伝導ヘッドホンは水泳中には使えません
無線タイプの骨伝導ヘッドホンのなかには防水機能をそなえているものもあります。
では水泳中にも使えるのだろうかと考える方もいるかもしれませんが、水中では無線式の骨伝導ヘッドホンを使えません。なぜなら、骨伝導ヘッドホンとスマートフォンなどは多くの場合Bluetoothで通信しているからです。
水は電波をほとんど通さないため、骨伝導ヘッドホンは水泳中には使えません。
水泳中にお気に入りの音楽を楽しみたいと思ったときは、水泳用のウォークマンなどを使うといいでしょう。
・水泳用ウォークマンではこちらに【NW-WS413】レビュー記事があります。
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おすすめのシーン②:車の運転中
骨伝導ヘッドホンは車の運転中にも使えます。
ドライブ中に音楽を楽しむという用途に使えるのはもちろんですが、マイクを搭載した骨伝導ヘッドホンをスマートフォンとペアリングしておけば、電話の着信があったときにワンタッチでハンズフリー通話が可能です。
機種によっては再生や一時停止、曲送りなどの操作も骨伝導ヘッドホンからおこなえるようになっているので、運転中でもスマートフォンを操作せずに音楽を聴けます。
まとめ&おすすめ機種
骨伝導ヘッドホンは耳を覆わないという特徴から、とくにスポーツシーンでの活躍が期待できます。一昔前は音質面で物足りず満足に音楽を楽しめないというものが多かったのですが、近年はふつうのヘッドホンと比べても見劣りがしないほどの高音質モデルもでています。安全に楽しく、お気に入りの音楽と一緒にスポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
音質に定評があって装着感も良好なものとしては、こちらの機種が有名です。
・Aftershokz【AS800CB-SB】
あるいは、やや型落ちになりますが、もっと低予算で試してみたいという方にはこちらなどもおすすめです。
・Aftershokz【SFT-EP-000009】